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2009年06月12日

お盆も休んではいられない

 8月11日、はや災害発生から10日目である。ようやく松原湖~小海間の現場は本日一六時○○分に開通する運びとなった。当初この現場も、お盆すぎにならないと開通できない予定であったが、不通区間を走る代行バスは普段乗客の少い小海線といえども、かき入れ時とあって国電並みのすし詰め、中には積残し客が出る程であり、小海線を利用していただくお客さんのためにも、一日も早く開通してほしいという地元の願いにも答えるべく、昼夜兼行の懸命の復旧作業の結果、予定より早く、盆までに開通することができた。
 本日の部分開通にあたり、その区間に危険な箇所はないかと見て廻るが、海尻~松原湖間西三㎞付近に線路からは見えないが、かなり築堤がえぐり取られている箇所があることが判明する。今まで他の人に見てもらってはいたが、皆"大丈夫、大丈夫"というだけで測量をしたわけでもない。どうも心配になり白分の目で確かめたくなり、測量してもらう。築堤高11m、軌道中心からのはなれ七m弱、若干心配がないではない。しかし、地盤が割合しっかりしていること、列車荷重の分布はそれ程、深くまで影響しないであろうことから通すことにする。
 確認列車の運転席に乗り込んだが、そこを通る時はどうも良い気分がせず、正に祈るような気持であった。
 これにより、あとは第二千曲川橋りょうの現場を残すのみとなるが、何もなけれぼ先祖のお墓参りをしているところだろうが、災害現場にお盆休みなどあろうはずもない。
 御先祖様、お許しあれ!
 白民党の代議士二名が災害現場視察のため、この松原湖~小海間47k550mの現場を訪れる。
 「僕は国鉄再建委員会のメンバーになっているんだよ、しっかり頑張ってくれよ!」と先生から励ましのの言葉をいただく。
 災害発生以来、本社、技研、局等多くの方々の現場視察がある。局長も数度現場を訪れ、直接現場指導、良きアドバイスをいただき大変ありがたかった。
 第二千曲川橋りょうの応急工法については、盛土復旧案も検討されたが、工期的に最も早く、かつ本復旧案をも考慮した、仮けたを一スパン増やす方法が採用された。
 仮橋台・橋脚が完成、八月一七日いよいよ、けた架設。台風通過後も天気の良い日がほとんどなく、毎日梅雨のような雨の日が多く、また今日も雨。R300m、それも緩和曲線中、カーブセッチングを何回もやり直し、夜中三時までかかって行ったその成果が現われる時、果して三連のけたがうまく架設ができるかどうか。特に最後のけたは一瞬緊張するが、ほぼ計算どおり。
 我が保線区職員の技術力を改ためて見直す。
 これで、あとは軌道関係を残すのみとなった。現地対策本部で工程の最終的な詰めを行い八月二〇日一四時開通見込み(確度乙)とする。
 そこへ、構検センターから第三千曲川橋りょうの第二橋台がかなり洗掘され、何らかの処置が必要と思われる……との連絡が入る。やいやい、冗談じゃない。二〇日に開通見込みを出したばかりなのに……と業者連れて、現場へ。ここも全く搬入路のない所であるが何とか、川の中を重機を歩かせ、橋台前面の埋戻しとフトンカゴによる床張りを二〇日午前中に終わるように手配。ヤレヤレ。
 災害もあまり広範囲になると、大きな現場に気をとられすぎ他の箇所に目が届かないことがある。特に橋脚の洗掘状態や線路上から見えない護岸や築堤の状態がどうなっているかについては、くれぐれも注意したいもの。時には対岸から、また時には河原に下りて見るくらいの心がけが必要であることを今回特に教えられた。

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質問 新幹線、座るなら?
A(3人掛け窓側)
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C(3人掛け通路側)
D(2人掛け通路側)
E(2人掛け窓側)
登場人物紹介
・鉄道員
鉄道一筋の鉄道員。鉄道には本当にお世話になりました。大変感謝しております。



詳細プロフィール

・のぞみ
鉄道好きの女の子。鉄道のことは良く分かりませんが、鉄道が大好き。特に新幹線は大好きです。

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タイトル:鉄道員に魅せられて
著者:粕渕輝雄