2009年06月08日
いよいよ開通"バンザイ"
我が保線区直轄部隊によるマルタイ作業も順調に進み
「信濃川上~佐久海ノロ間は、本日、一二時二〇分復旧しました。」と区長から運転部長へ電話連絡。八月二日の列車抑止から今日で一八日ぶりである。踏固め試運転のDLがソロリ、ソロリと最徐行で橋りょう上を通過。仮橋脚の変状を調査中の職員から、
「異常なあーし!」
の声。
一五?/H、三五?/Hと速度をあげ、踏固め試運転は無事終了。いよいよ初列車を待つ。多くのテレビ、新聞社が取材に、空からはヘリコプターが。
午後一時半すぎ、旅行客等でほぼ満員の上り列車が現場にさしかかると、集まった職員、工事関係者約一〇〇人の間から"バンザーイ!"の声があがる。何とも云えない、うれしい一瞬である。ディーゼルカーの窓から中年の婦人が我々に向って"ありがとう" "ごくろうさぁーん"と手を振ってくれたとき、まだまだ国鉄に対する期待は大きいなあ、苦労した甲斐があったなあ、としみじみ感じ、今までの疲れが吹き飛んだようで、実に嬉しかった。
局長とガッチリ握手。ジュースで乾杯。冷えたスイカをほうばりながら苦労話に花を咲かせる。
タ方のテレビに、この開通のニュースが報道される。保線区で皆と一緒にテレビを見ながら
「あっ、作業長だ! やっ、検査長もいるぞ!」
と我が区職員の顔が見え、大騒ぎ。一番良い役割をしたのがこの応急工事の中心となって頑張ってくれた土木助役。バンザイのかけごえをかけ、画面の中央にアップで出てくる。
この助役、保線区土木助役に発令されたのが災害の発生した八月二日。その日、挨拶する間もなく、そのまま直接現場へ、以来開通まで、全く家へも帰らず、現場を担当。
"(雨男なので)自分で台風もって来て、その跡始末をまた自分でやっている"とは、口の悪い者の言。大変苦労をかけたが、彼にとっては、まさに幸運な、華々しいデビューでもあった。
翌日の地方紙に白分の顔写真が出ているではないか。それもニヤケ面。
"一ヶ月以上かかると心配された復旧が短縮できてうれしい。一八日ぶりに開通にこぎつけた原因は三つ。
・工事現場への流れをさえぎる円川廻し」が早く出来たこと
・新たに橋脚をたて橋げたを延長するなと工法を工夫したこと
・盆休みを返上して昼夜にわたって職員と請負業者が頑張ってくれたことをあげてもいいと思います"
との談話も入っている。
「区長!もう少し、締った顔できないかネェ・・・。」
と、新聞を見たのであろう、職員にヒヤかされる。実は今朝、家で新聞を見た女房、子供に云われてきたぼっかりである。
しかし、ま、そう云うな、こんな笑顔を出せるのは久し振りじゃないか。
仕事をやり遂げた感動は忘れられない!
ばんざい!!


