2000年07月20日
ロングレール交換はいつも雨
・どうしてこれだけ工事になると雨が降るのだろうか?数100mのロングレール交換となれば、他保線区からのたくさんの助勤者を受け入れ、電気関係者を含めれば、大変な数の人たちが工事現場にむらがる。
■用語解説 ロングレールとは?長さ200m以上のレールを「ロングレール」と呼ぶ。25mレールが敷設してあるところは「定尺区間」と呼ぶ。 |
天気の良い日に比べれば、比較のしようがないほど作業がしづらく、また安全性にも大変な気をつけなければならない。
・またレールは温度差によって伸び縮みすることは知られているが、レール温度を低く設定すれば夏の温度上昇には安全だが冬の低い温度ではレールが折れる(破断)してしまう。逆に高い温度で設定すれば、その逆で夏の高温に堪え切れず、レールがグニャリと曲がってしまう「レール張り出し」が発生する。
このロングレールの「設定温度」は大変重要な事項で、夏冬の最高と最低温度からレールの温度を考慮して決めることになっている。その設定温度より高ければレールに散水をする。低ければ藁縄を灯油に浸して置き、それをレール底部の両側に並べて点火、その温度近くになったら火を消すという原始的な方法を取っている。レール温度が設定温度に近い時期は限られており、やむなく冬の時期にも計画しなければならない。雨が降れば当然レール温度は下がる。それに冬の時期、用意した油縄に火がつかないほどの雨、結局その日は伸縮継目で調節をして置き、後日「ロングレールの設定替え」(レール温度を設定温度に近づける作業)という工事をする羽目になってしまう。
・最初のうちは、「今度来た支区長は雨男で困ったものだな!」という声が聞こえていたがそのうち諦めてくれたのか、
「また今度も雨ですか?」
「矢代亜紀が歌っていた『雨の慕情』の雨雨降れ降れもっと降れ!ですね!」
と冷やかされる始末。すっかり雨男にされてしまった。
これでも工事の朝は必ず稲沢国府宮さんにお参りをし、工事の無事と作業員の安全を夫婦で御祈りして来ているが、神様の気まぐれ、晴れる日も多かったが、やはり雨の日が多かったのは事実である
。しかし、この当時東海道線の重軌条化工事(1m当たり50kgのレールを60kgレールに交換すること)の全盛期、何本のロングレールや幾組の分岐器交換の工事を施工したが、事故もなく無事完成できたのはラッキーであったというよりも関係者一丸となった協力のおかげである。御苦労さま!
■用語解説 ロングレールとは?

