※戻る場合はブラウザの「戻る」ボタンを利用して下さい。

2009年05月24日

山津波が発生、住民二千戸が避難

 九月一四日午前、"佐久郡佐久町の国有林で大規模な土砂崩れが発生し、千曲川の支流、大岳川の上流を堰き止め、間もなく欠壊、大量の土石流が千曲川に流れ込む見込み"との連絡が入る。付近住民二千戸に避難命令が出され、付近の道路はすべて通行止めとなる。
 千曲川沿いを走る小海線は大丈夫だろうかと、とりあえず支区長に現地へ急行してもらう。
今、うちの職員はどこうにいるのだろうか?付近に自宅を持っている職員はいないのだろうか?家族は?……と大騒ぎしながら1/25000の地図を拡げていると、
 「私の家は、八千穂です。家へ電話してみます。」と叫んだのが、たまたま保線区へ打合せに来ていた軌道検査長。八千穂といえぼ、現場のすぐ近くだ!
 「家族はすでに避難したのか、電話が通じません。」と。
自宅と家族を安ずる検査長には、すぐに帰らせることにし、途中まで白動車で送ってもらうことにした。
 災害現場へ向う職員も通行止めで、その先へ進めず、しばらく待機する旨の電話も入る。
 直径一m以上の巨石や立木を巻きこみながら、まさに"大地を飲みこむ大蛇"の如き土石流の第一波が、千曲川に合流したのが正午前、幸いにも千曲川本流の水位が一m程上った程度で被害もなく、ホッと一安心。第二波、第三波が次々と押し寄せ、避難命令がようやく解除されたのは一六時すぎであった。
 "あれだけの土石流が発生したのに、人が巻き込まれなかったのは、関係者の機敏な対応があったから"と翌日の新聞に報じられていた。それによれば、中部電力大岳川発電所の職員が、発電所見廻り中に、地響のような音とともに濁流が急激に増えたため、”土石流だ”と直感。す
ぐに八千穂村役場に第一報を入れ、県警もすぐにヘリを飛ばして現場調査を行うとともに、上空から拡声機を使って下流地域に避難を呼びかけ、土砂が押し寄せる危険のある道路の通行止めを行った……ということで、この中電職員、県警などの見事な連携プレーが避難を早め、最悪の事態をまぬがれた、という評価が高い。
 災害の早期発見と機敏な措置、輸送業務にたずさわる我々に最も要求される重要な事柄である。大いに参考にしなければ……。

Copyright(C)2009 www.鉄道員.com この記事コメント(0)トラックバック(0)台風10号による災害  この記事をクリップ!

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
質問 新幹線、座るなら?
A(3人掛け窓側)
B(3人掛け真ん中)
C(3人掛け通路側)
D(2人掛け通路側)
E(2人掛け窓側)
登場人物紹介
・鉄道員
鉄道一筋の鉄道員。鉄道には本当にお世話になりました。大変感謝しております。



詳細プロフィール

・のぞみ
鉄道好きの女の子。鉄道のことは良く分かりませんが、鉄道が大好き。特に新幹線は大好きです。

ご意見をお待ちしています
ご意見をお待ちしております。
「こんなことを教えてほしい」「これはどうなっているの?」「こんな情報もあります」というようなご意見があれば、コメントに記載をお願いします。皆様の貴重なご意見により、さらに分かりやすいサイトにしていきます。
このサイトが本になりました
タイトル:鉄道員に魅せられて
著者:粕渕輝雄