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2009年05月22日

再度一七日間の不通

 小海線、海尻~松原湖間四三km付近の災害現場は、高さ一五m、延長七〇mにわたって護岸が欠壊流失したため、河床よりコソクリートの護岸壁を立ち上げることとする。
 しかし、今回の応急工事の体制づくりは、実に早かった。前回大目玉をもらっていたこともあり、搬入路づくり、現場事務所、照明設備がどんどん進められる。
 前回一〇号台風の際、応急工事で施工した、蛇かご、土俵工はもちろん跡形もない。欠壊した護岸もほとんど流失し、残っている護岸も基礎が洗掘され、川側にすべって傾斜、この傾斜護岸壁をてっ去すると、その後方の築堤がさらに崩れるおそれがあるため、これを残し、空隙は、コンクリートで填充することにした。
 御多分にもれず、搬入路のない所、ここでも数百mの線路上にシートをかけ、材木を敷き並べて搬入路とする。この付近は、千曲川の中でも最も川幅の狭い所であり、川廻しをするにも盛り立てができないために対岸を削り取って導水路をつくったが、まるまる五日間を費やしてしまった。しかし、それ以降は、昼夜兼行で作業を進め、護岸壁コンクリート約1、000立法m、盛土二、000立法mの大工事現場も予定よりかなり早く、九月二九日無事開通の運びとなる。前回の第二千曲川橋りょうの時に比べれぼ若干さみしい開通であったがやはりうれしいもの。今回は信越線地すべりに振り回され、この現場は、局からの応援部隊と助役達にはほとんど任せてしまう形になってしまった。



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タイトル:鉄道員に魅せられて
著者:粕渕輝雄